「引き金は、心で引くな手で引くな、
寒夜に霜が降りる如く引け」
新倉先生のお父様の言葉
今月は創始者の新倉先生と東京支部の白木澤先生が名古屋に指導に来てくださいました。
冒頭の文章、???かと思いますので先ずは説明をしますね!
この言葉は、新倉先生の仕事に理解を示してくれなかったお父様が言われたのだそう。
調べてみましたら、旧軍で小銃の引き金を引くコツを教える文言でして、さらに古くは江戸時代の「寒夜聞霜 (寒夜霜を聞く)」が由来となっているようです。
熟語の意味は「精神を研ぎ澄まし、霜のかかる音を聞く胸中に達せよ」。
霜は雪のように目には見えませんし降っている気配すら感じませんが、いつの間にか朝になると霜が一面を覆っています。
個人的にですが、精神を研ぎ澄まして集中することの他にも「氣」の本質を表しているように感じました。
「氣」は霜のように目に見えないほど細やかなエネルギーが静かに静かに染み通っていくものなのだと。。。
新倉先生のお父様は表向きは理解を示さなかったかもしれませんが、ちゃんとわかっていらしたのでしょうね。
1日目は対氣の練習から。
皆さんご存知のとおり新倉先生の指導は動的要素が満載です。
ペアになり、手からの氣がより強くなるようパターンを変えながら深めていきます。
今までは氣を出すことに集中する練習が多かったのですが、今回はさらに引き寄せることを学びました。
指先のエネルギーを使って相手を動かす。
仰向けになった人をゴロンと回転させるのです。
身体を使って大きく動きながら体感を掴んでいくことで、エネルギーが巡ってきます。
今度はそれを活かして3人で組んでお腹をヒーリングしていきます。
お腹に手を置いてゆっくり、ゆっくり、奥に奥に浸透するように集中します。
ヒーリングを受ける番になると、手の熱さが奥まできていることを実感しますし、それが水輪のように身体全体に広がっていくのがわかります。
新倉先生が「このヒーリングを10日か15日くらい続けると本当に変わってくる」と仰ったのですが、いや、さすが先生はスゴいなぁと私は別の意味で感銘を受けました。
今の世の中なんでも「一回で!」「すぐに!」「わずか5分で!」ということに奇跡を求めがちですが、本当の根本治癒とは?ということを考えた時に、その症状が治れば済むという話ではなくて、ご本人の気づきであったり家族とのつながりであったり、今までとこれからの生き方など身体の症状だけではない様々な要素が複雑に絡み合って成されるように思うのです。
ヒーリングをする人が、真剣に連日10日も15日も向き合ってヒーリングをするという行為は大変なことです。
それを当たり前のこととして、何十年とされてこられた先生の経験からくる「このヒーリングを10日か15日くらい続けると本当に変わってくる」というのは真実なのです。
他にもエネルギーを置いてくるという技を初めて教えていただきました。そして膝の氣を出す練習とそれを使ったヒーリングをして、最後に白木澤先生とのデモンストレーションを見せていただき1日目は終了です。




2日目は丸棒を使って臍下丹田(せいかたんでん)周辺の氣を出す練習からスタートしました。
立位で足を前後に開き、丸棒を臍下丹田に立てて呼吸法をします。充分に出し入れができたところで、ペア練習。
それから円座になり、先生が「氣」を使った言葉がどれだけあるか、ということをお話しされました。
新倉先生:「氣を使う、氣が迷う、氣にしない、、、全部昔は『氣』だったんですよね。だから私はまたそれを掘り起こしているんです。本当に私たちは日常的に『氣』を使っているんですよ。」
確かに、気が合う合わないとか気持ちとか気分とか数えたらキリがないくらい、たくさんの表現がありますから如何に重要かが想像できます。
因みにですが、現在一般的に使われている「気」という漢字は第二次世界大戦後に変わった字体で「氣」は旧字体になります。「氣」という言霊の、八方に広がるエネルギーを封印するためにGHQが「米」から「〆」に変えたそうです。そのくらい素晴らしいものだということですね。
他にも前日の引き寄せる技をもっとダイナミックにした技から、うつ伏せで倒れている人を素早く仰向けにする技、鼻血の止血法から逮捕術!?、足裏を使ったヒーリングなどなど盛りだくさんの内容となりました。




2日間を通して引き寄せるエネルギーと下肢のヒーリングの練習をテーマとして、他にも様々な新倉先生のデモンストレーションを目の当たりにし、武勇伝とも言える体験談を耳にし、実際にやらせてみるという、山本五十六元帥の名言「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。」を彷彿させる回となりました^ ^
そして驚くべきことは、当初は新倉先生や白木澤先生だからできるんだと思い込んでいたような、一度に何人もの人を動かすような技を、いつの間にか皆さんが体得されていたということです!
続けていると、本当にスゴいことになりますね。
先生方、参加くださった皆さま、有難うございました。
9月は白木澤先生に来ていただきます!
written by ミレ